シングルファザー・シングルマザーが家を購入するメリットとは
住宅購入に夢をもつ人は多いでしょう。シングルファザーやシングルマザーの人も例外ではありません。しかし「支払いができるのか」「ローンが借りられるのか」など、ひとり親は住宅購入により多くの不安を抱きます。そこで今回は、ひとり親の住宅購入について詳しく解説するので、持ち家が欲しい人は参考にしてみてください。
住宅ローンを組める年収の目安
住宅購入の際に一番気になるのが費用面です。まずは、住宅購入にいくら掛かるのか、ローンの目安はいくらくらいなのか知識を深めましょう。
住宅購入をするとき、多くの人は住宅ローンを利用します。住宅ローンには審査がありますが、重視されるのは家族構成ではなく支払い能力です。シングルファザーやシングルマザーでも住宅ローンを組むことは可能なので安心してください。
ひとり親であっても、返済能力があると認められれば住宅ローンは借りられます。住宅ローンの審査基準は公開されていませんが、勤続年数や年収、年齢などによって決められることが多いです。
また、シングルマザーの人は女性向けの住宅ローンを利用するのもおすすめ。女性向けの住宅ローンの中には、年収100万円以上から利用できるものもあります。金利優遇や特約がついた女性向けの住宅ローンは、シングルマザーが利用するのにぴったりです。
実際に、自分の収入でいくらくらいのローンが組めるのかも気になりますよね。ここからは自分の年収でどれくらいの借り入れができるのか解説していきます。
住宅ローンの借り入れ額は、年収倍率と返済負担率で計算をします。年収と借入額の比率で決められる年収倍率は、借入額の目安です。年収の5倍ほどが借入額の目安になるので、年収300万円の人であれば1,500万円が借入金額になります。
一方、返済負担率とは、スムーズに返済できる負担額のことです。返済負担率は、年収と返済額の比率で決められます。返済負担率の目安は年収の30%以内なので、年収300万円の人であれば90万円です。月々に換算すれば7万5千円ほどになります。
しかし、ひとり親家庭で月々7万5千円を払うのは苦しいもの。30%が目安とされる返済負担率ですが、できれば20%程度に抑えるのがおすすめです。返済負担額率を20%に抑えられれば、月々の返済額が5万円になります。
以上の点から実際に借りられる金額を計算してみると、年収300万円の人が35年ローンで毎月5万円返済する場合、借入額は2,000万円程度になります。しかしながら、返済負担率を計算するときには注意も必要です。
返済負担率には自動車ローンや教育ローンなどほかの返済も含まれます。住宅ローンを組むときには、自分の家のローン状況をしっかりと把握するようにしましょう。
シングルファザー・シングルマザーが家を購入するメリット
次にシングルファザー・シングルマザーが住宅購入するメリットを紹介します。
将来的な居住費負担がなくなる
住宅購入にはお金が掛かりますが、ローンを完済した後は居住費の負担がなくなります。マンションであれば税金のほかにも管理費や積立金なども必要ですが、一軒家なら税金とメンテナンス費用くらいしか掛かりません。
資産となる
ローンを完済すれば、家は資産となります。自分が住まなくなった後に、子どもや孫への資産として残すことも可能です。
ローンを組むときに団体信用生命保険に加入していれば、ローン返済中、自分に何かが起きても残りを返済してもらえます。
リフォームができる
リフォームやDIYができるのも住宅購入のメリットです。賃貸の部屋は自分の好きなようにできないこともあるので、暮らしにくくても我慢するしかありません。
その点、持ち家であれば使いやすいようにカスタマイズできます。手をかけてリフォームやDIYをした家には、さらに愛着がわいてくるでしょう。
公的な制度が活用できる
国はひとり親家庭にさまざまな制度を用意しています。審査は必要ですが、国の資金貸付制度を利用すれば無利子や低利子でお金を借りることが可能です。
母子・父子寡婦福祉資金貸付金制度を利用すれば、住宅購入の際には最大150万、引っ越しの際には最大26万円が借りられます。ほかにも各自治体で助成金や補助金が用意されているので、住宅購入時には調べてみましょう。
シングルファザー・シングルマザーが家を購入するデメリット
逆に、シングルファザー・シングルマザーが家を購入するデメリットは初期費用が掛かる点です。住宅購入には多額の費用が掛かります。ローンを組んだとしても、事務手数料などの初期費用は免れません。
家が完成すれば引っ越し費用や家具の購入費用も掛かります。住宅の購入には、建物の費用以外にお金が掛かることも忘れないようにしましょう。
まとめ
本記事ではシングルファザー・シングルマザーの住宅購入について紹介しました。住宅購入は多くの人が憧れですが、どうしても多額の費用がかかるため経済的な負担が大きいです。
それに対し、経済的に不利であるシングルファザー・シングルマザーだと厳しいではないかといった不安も出てきます。しかし、だからといって住宅購入をあきらめてはいけません。
ひとり親でも住宅ローンを組むことは可能です。まずは年収から自分に適した購入金額と返済金額を決めるようにしましょう。
また、ひとり親であれば公的な制度も利用できるのでぜひ活用すべきです。もちろんローンの返済を終えた家は、大切な資産となりあなただけでなく家族にとっても大きな宝物になるでしょう。
シングルファザーやシングルマザーで住宅購入について悩んでいる方は、まず住まいの相談窓口に行ってみるのもおすすめです。
ハウスリンク(おうちづくりの相談窓口)は、住宅経験があるからこそオーダーカーテンやリノベーション、エクステリアといった細かな部分まで相談できる住宅相談窓口です。また家づくりの前の段階である土地探し、不安を感じやすい資金計画や住宅ローンについての相談もおこなっています。