住まいづくりをするなら知っておきたい建築用語についてご紹介!
よく坪という言葉を耳にするでしょう。ではたとえば「4人家族で30坪はどうですか?」とすすめられると、広さはイメージできますか?イマイチ浮かんできませんよね。今回は家の広さがイメージしやすいよう、知っておきたい建築用語について紹介します。記事が参考になれば幸いです。
もくじ
土地の広さを表す「坪」
坪は尺貫法と呼ばれる日本古来の軽量方法手の単位です。また、土地や戸建ての広さを表す表記としても使われており、1坪は3.3平方メートル・1坪は畳2枚分の広さになります。
たとえば戸建て住宅の30坪は畳60枚分の広さになるため、イメージがしやすいでしょう。また6畳の部屋が10個分と考えることもできます。ただし、地域によって畳の大きさは違ってくるので注意が必要でしょう。
建築・不動産関連でよく聞く「平米」
坪と同じくらいよく聞く平米は、物件の広さを表す表記です。面積の単位のことで1平米が1平方メートルとなります。ちなみに平方メートルは国際的に定められている単位です。
だいたい1畳は約1.5平米~になりますが、住んでいる地域で異なります。日本では米で表した時代があったため、そのまま平米という言葉が生まれました。
床の面積を表す「延床面積」
延床面積とは家の中の、全部の床の面積を表します。2階建ての住宅であれば、1階と2階を合わせた合計のことです。ただし地階などがある場合は小さくとも述床面積に含めることはできますが、吹き抜け部分やロフトやバルコニー、壁に囲まれていない部分は含まれないため注意が必要でしょう。
建物を支える土台の「基礎」
基礎とは家全体の重みを支えるコンクリート部分などの下部構造の総称です。基礎にはさまざまな種類があります。一本の柱の下に単一で設けられる独立基礎や柱列や壁下に沿って長さ方向に同断面幅で連続している布基礎のほかに、建物の底面全体を1枚続きの基礎板とするベタ基礎などがあります。
戸建ての場合は通常布基礎もしくはベタ基礎を用いることが多く、耐震性が不充分な場合に不同沈下を防ぐためというのが理由です。
家の骨組みが完成したことを示す「上棟」
上棟は建前とも呼ぶ建築の儀式の1つとなります。木造軸組では棟木を棟に上げるとき、鉄骨造では鉄骨工事が完了したとき、鉄筋コンクリート造では躯体コンクリートの打込みが終了したときに使われる用語です。
なお、平安時代の初期から始まる祭事の上棟式は無事に棟が上がったことへの喜び、家屋の棟をつかさどる神々に成就を願う儀式になります。
家の構造を示す「在来工法」「ツーバイフォー工法」「SE工法」
家を建てる際に用いる工法には種類があることをご存知でしょうか。在来工法、ツーバイフォー工法、SE工法があります。それぞれ異なる特徴とよさがあり、これからの家造りの肝となるためポイントを押さえつつ説明していきましょう。
在来工法
在来工法とは柱と床と梁の3つを点で結ぶように枠組で組み立て、壁となる合板をはめ込んでいく工法のことです。古くから日本でもっとも多く採用されている工法の1つになります。使う木材は組み立てやすい正方形の形で、空間の形やサイズが自由で柔軟に設計できるため、変形地や狭い土地でも立てやすいことが特徴的です。
さらには土台だけ、柱だけ取り替えるという部分的なリフォームや間取りを変更するといったような大規模なリフォーム、増改築にも柔軟に対応ができるのが在来工法になります。
ツーバイフォー工法
アメリカやカナダなどで使われる建築工法で、日本に上陸しました。2×4工法とも呼ばれ、日本での名称は枠組壁工法と呼ばれています。ツーバイフォー工法で使われる木材は、在来工法の規格と異なり2インチ×4インチの木材を使うことが特徴的です。組み立ても異なっておりたとえば、2階建ての家造りだと基礎工事の後に1階の床を作り、壁を作るという工程が2階へと続きます。
壁を作るときには在来工法のように穴にはめ込んでいくのではなく、大量の釘を使うことが多いです。耐震性もあり石膏ボードも使用するため、木造住宅でも耐火性もしっかりと持っていることも特徴でしょう。
SE工法
新しい技術から生まれたSE工法。在来工法ともツーバイフォーとも異なり、使用する木材すべてに強度に優れ、構造用集成材を柱脚金物と呼ばれる特殊な金物で接合して家を建てる工法です。SE工法は一般的な木造住宅には使用しない構造計算が採用されているため、耐震性に優れています。
さらに、構造計算では必要な耐壁の枚数を算出できるので、壁を少なくすることも可能です。つまり吹き抜け部分を作り、開放的な家造りができます。
まとめ
知っておきたい建築用語をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。住宅を建てるときによく使われる坪と平米がわかると、家の広さもイメージがしやすいでしょう。土地の広さも具体的な数字から、現地に足を運ぶ前に選ぶことも可能です。また家造りで使われる工法も特徴を抑えることで、希望する場所や理想に沿った家造りができます。
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